2010年2月19日 | ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ
忙人寸語

2010年2月19日

▼14日のバレンタインデーに弊社中堅記者の結婚式に招かれた。真っ正面に東京湾が広がるガラス張りの白いチャペルでの挙式は、おしゃれで厳かだった

▼職場では無口な新郎のこぼれんばかりの笑顔も印象に残るが、神父の式辞が心に響いた。「愛とは許すこと。許すことができる人は強い人」。正確に覚えてはいないが、そんな意味の言葉だった。人を許せる心。日ごろ、最も欠けている部分と自覚していただけに「目からうろこが落ちる」気分になった

▼人は概して、自分に甘く他人には厳しい。魅力的な人は心が広く、おおらかだ。そんな人の周囲には自然に人が集まってくる。自分の主張を通し価値観を押しつけたり、他人の欠点や失敗をあげつらうようでは人望は集まらない

▼分かってはいても、許すという行為は簡単ではない。だが「許しの心」を持つことができれば、車やバスの中で肩がぶつかったり、信号待ちで前の車の発進が遅くてもいらいらすることもなくなる

▼家庭はより温かく、ぎすぎすした社会も、少しは住みやすくなるに違いない。いつも持ち続けることは難しいだろうが、忘れないようしたいと思う

▼「あまり飲みすぎないように」と妻に送り出された結婚式だったが、いつもの悪癖で二次会まで参加して酩酊(めいてい)状態の帰宅。小言を覚悟していたら「やっぱりね」と差し出されたのは胃薬。許しの心は尊い。

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