• 文字サイズを変更
  • 小
  • 中
  • 大
忙人寸語

2010年2月9日

▼角界の横綱をめぐる騒動は、引退という形で一応決着したが“政界の横綱”小沢一郎民主党幹事長の巨額政治資金問題は、今後どのように動くのか

▼共同通信社の世論調査によると、資金管理団体の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で不起訴となったことに伴う進退について「幹事長を辞めるべき」が72・7%に上った。「続投支持」は22・8%

▼内閣支持率も引きずられる格好で、1月に続いて支持(41・4%)よりも不支持(45・1%)が上回った。7月に過半数獲得をかける参院選を控えて、党代表の鳩山由紀夫首相もさぞ頭が痛いに違いない

▼野党時代は舌鋒(ぜっぽう)鋭く与党を追及していた閣僚たちも、小沢問題に関しては歯切れが悪い。深刻な経済状況の中、新政権がつくった新年度予算案の是非、日本の針路を論ずべき国会は攻守所を変えても「政治とカネ」で揺れている

▼この体たらくに一番無念なのは、昨年の衆院選で清新な政治を期待して民主党に1票を投じた多くの有権者だろう。小沢氏本人は不起訴とはいえ、秘書や側近計3人が逮捕されている。一連の事件や巨額資産形成過程について、国民が納得できる丁寧な説明が必要だ

▼栄光と挫折を繰り返しながらも、常に政界に影響力を保持。与党の最高実力者となった剛腕幹事長も、世論から土俵際に追い詰められている。どうけじめをつけるのか注目したい。

当ホームページの記事、画像などの無断転載を禁じます。すべての著作権は千葉日報社および情報提供者に帰属します。

Copyright (c) CHIBA NIPPO CO.,LTD. All rights reserved.