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忙人寸語

2010年2月7日

▼車の運転中は、よくラジオを聴く。騒々しい番組に気を取られては安全運転に差しつかえるというわけでもないが、とかくにぎやかな番組の多い民放は敬遠し、NHK第1にダイヤルを合わせることが多い

▼数日前、車のラジオをつけたらいきなり懐かしい声が聞こえ、驚いた。NHKなので半信半疑だったが、やはり声の主はかつて民放深夜放送でディスクジョッキーとして活躍した亀渕昭信さんだった

▼深夜放送が若者文化の一つとして人気を呼んだのは約40年前。深夜ラジオを聴きながら勉強する受験生も多く、「ながら族」という流行語も生まれた

▼亀渕さんといえば、当時の若者をとりこにした名DJの一人。気取らずユーモアたっぷりの軽快な話術が持ち味だった。テレビに出演することもほとんどなく、ラジオ文化を象徴するような存在だろう

▼そんな亀渕さんがニッポン放送の社長時代に直面したのが、ライブドアによる買収騒動。にわかに「渦中の人」となり、苦渋に満ちた表情でコメントを発表する姿がテレビなどで連日のように報じられた

▼その買収騒動の難局も見事に乗り切った亀渕さん。“ラジオの申し子”には、きっと神も味方してくれたのだろう。先日の放送では、水を得た魚のような名DJぶりを久しぶりに楽しませてもらった。亀渕さんのラジオDJとしての復活は一ファンとしてうれしい。

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