▼不景気が影響しているのか、「もったいない」という言葉を聞くことが多くなった。食生活をめぐっては、料理の食べ残しが身近な問題として注目されてきている
▼食料自給率の低さにもかかわらず、大量の食品廃棄物が排出されているわが国の現状が背景にある。家庭で余ったご飯やおかずだったら次の食事に回すことは簡単だが、飲食店から持ち帰るには抵抗がある人が多いかもしれない
▼食品の廃棄を減らす運動に取り組むNPO法人「ドギーバッグ普及委員会」のアンケートでは、外食して食べ残した料理の持ち帰りに90%が賛成ということが分かった。「もったいない」「持ち帰るのは客の権利」などが主な理由だ
▼欧米では当然とされる持ち帰り用の容器「ドギーバッグ」も徐々に広がりつつあるようだが、知っている人は30%にとどまった。また、反対には「衛生面が気になる」「格好悪い」などの意見が多かったという
▼「ちば食べきりエコスタイル」と題した県の推進運動でも、昨年末の宴会シーズンに合わせて森田健作知事がドギーバッグを飲食店で客一人ひとりに手渡し、生ごみ減量を呼びかけた
▼宴会などで食べ残した料理を折り詰めにして持ち帰った文化は、日本にも以前からあった。エコロジーとエコノミー、二つの「エコ」に期待しながら、古くて新しい問題として見つめ直すことができそうだ。