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忙人寸語

2010年2月5日

▼マンションの最上階に住み、高級外車を乗り回していた35歳の女の周囲で昨年、3人の男性が相次いで不審な死を遂げた。結婚詐欺、詐欺未遂容疑で埼玉県警に6回も逮捕され、7回目の逮捕容疑は殺人だった

▼昨年8月、埼玉県富士見市の駐車場に止めたレンタカー内で交際相手の会社員が一酸化炭素中毒死した。遺体からは女が病院で処方されたのと同じ睡眠導入剤の成分が検出され、練炭もインターネットで購入していた

▼女は昨年5月、野田市の自宅で焼死した1人暮らしのお年寄り宅にも「ヘルパー」と称して出入りしていた。この男性の遺体からも睡眠薬成分が検出された。同年1月にも都内の男性が自宅で練炭で一酸化炭素中毒死。警視庁は自殺と断定していた

▼女と接点のあった男性が短期間に3人も死亡し、詐欺、詐欺未遂の被害に遭った男性も分かっただけで6人。インターネットの「婚活サイト」で知り合い、結婚を持ち掛けて現金をだまし取る手口だ

▼鳥取の連続不審死では元ホステスが水死した男性に対する強盗殺人容疑で逮捕された。埼玉と共通するのは「睡眠導入剤とカネ」。双方とも物証に乏しく、司法解剖すらしていない事案が含まれる。全容解明には地道に状況証拠を積み重ねていくしかない

▼日本の東西で期せずして起きた異様な二つの事件。容疑否認のまま裁判員裁判で裁かれる日が来るのだろうか。

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