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忙人寸語

2010年2月4日

▼「当選」の一報を聞いた時、誰もが驚いたのではないだろうか。1日の日本相撲協会の理事選挙で貴乃花親方(37)が大方の予想を覆して当選した。伝統を重んじる角界でも、変革を求める気運が予想外の結果を生んだようだ

▼高度成長期の流行語「巨人、大鵬、卵焼き」や1990年代に日本中で吹き荒れた「若貴旋風」。大相撲は常に戦後の日本のスポーツシーンの中心だった

▼しかし親方らによる力士暴行死事件、外国人力士の大麻使用疑惑、そして横綱・朝青龍の数々の問題行為など、最近の角界はダーティーな面ばかりがクローズアップされてきた

▼不祥事が起こる度に協会ははっきりとした解決策を出さず、その態度が角界に対する人々の不審と相撲人気の下降を招いてきた。相撲への思いが人一倍強い貴乃花親方は、こうした状況を座視できなかったのだろう。無謀ともいえる理事選への立候補を表明した

▼後ろ盾になる一門を離脱しての立候補に、専門家らも一様に「厳しい状況」と口をそろえていたが、異例ともいえる文科省からの投票方法への“指導”が一門の締め付けを緩めたか、下馬評に反して貴乃花理事が誕生した

▼きょう開かれる改選後初の理事会で各理事の職務分担が決まる。すぐに大規模な改革に着手することはできないだろうが、貴乃花親方にはぜひとも新しく清々(すがすが)しい風を送り込んでもらいたい。

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