「命助ける夢実現して」 巣立つ救急救命士を激励 国際医療福祉専門学校で黒岩神奈川県知事が講演


救急救命士の重要性について話す黒岩神奈川県知事=5日、千葉市中央区の国際医療福祉専門学校

 千葉市中央区の国際医療福祉専門学校で5日、黒岩祐治・神奈川県知事が講演し、きょう6日に卒業する学生らを激励した。知事はテレビ局のニュースキャスター時代に、救急医療の実情に警鐘を鳴らすキャンペーンを行い、救急救命士制度導入のきっかけを作った。講演ではその時の体験談を中心に、制度の重要性をあらためて訴えた。

 同校の増茂誠二・救急救命学科長が神奈川県の消防職員だった時に、黒岩さんが活躍していたことから、手紙で協力を依頼。異例ともいえる他県の学校での講演会が実現した。

 知事は経緯を説明する中でも、「日本の消防は、やはり火を消すことを最優先している」「制度化の際には、厚労省と総務省が別々に報告書をつくるなど縦割りの弊害があった」など、問題点を指摘する。

 ようやく軌道に乗った救急救命士制度だが、新たに大きな課題が出ている。それは資格を持ちながら、活躍の場が全くない人が多くいること。現行制度では救急車が駆け付けた現場か、車内でしか医療行為ができない。つまり消防職員以外は、技能を使えない。


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