魚食堂

気取っては食せない 丸ガニのみそラーメン


丸ガニのみそラーメン
 いまや1億総国民食となったラーメン。「味の好みは十人十色」に応じた商売熱心から出汁(だし)を取る材料は鶏、豚、魚介系と複雑になってきたが、個人的には魚節が出しゃばったスープはご勘弁。理由は生臭いからだ。その点、今回手に入れた銚子産の丸ガニはみそとの相性抜群で、いい出汁がでる。ということで、家庭でも手軽に作れるラーメンとなった。  丼から濃厚なカニのうま味を想像させる湯気が立ち上る。スープを一口。記者の貧弱な想像を超越していた。海を凝縮したうま味、バターのコクが混然一体となった新世界に、思わずうなってしまう。  そのスープが絡んだ硬めの麺(めん)を手繰る。<これは本格だ!>。スープを飛ばしながら一気に平らげてしまったが、まだ楽しみは続く。甲羅の内側にぎっしりと詰まった卵をせせる。新鮮なオレンジは少量だからこそありがたいのだ。カニは気取っては食せない。小ぶりな足をしゃぶり、スープの一滴まで飲み干した。“大酌”の後はラーメンに限る。  【材料(2人分)】  丸ガニ2匹、豚ひき肉50グラム、市販のみそラーメン2人前、バター8グラム×2個、アスパラ、ネギ各適宜。 【作り方】 (1)カニは蒸して甲羅をはずし、適当な大きさに切っておく。 (2)アスパラはゆでて半分に切り、ネギは小口切りにしておく。 (3)鍋に油大さじ1を引き、豚ひき肉を炒(いた)める。余分な油を取る。 (4)分量の水とカニを入れアクを取りながらひと煮立ちさせスープを加える。 (5)好みの硬さにゆでた麺をスープを張った丼に入れ、カニ、アスパラ、ネギ、バターをトッピングする。
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