私の小倉台日記

■プロフィール
勝山朗子(かつやま・あきこ)
  小説家、エッセイスト。房総文化懇話会会員。文学サークル『槙』同人。共著に『千葉児童文学選集』『槙・文学選集1・2・3』『何がそんなに…』など。千葉市在住。


ほどほど


 腰痛と膝痛を改善しようとして、自転車こぎをはじめた。

 エアロバイクとかいう名前らしい。その機械は床に固定してあり、私はただペダルに乗せた左右の足を歩くように動かせばいいだけだ。ハンドルの中央にある液晶パネルに何メートル走ったかという数字が表示される。少し力を入れて踏むとスピードが出て、パネルの数字がとんとんと上がる。それが面白くて競輪選手のようにピュウーと走っているつもりになる。機械によっては希望する負荷が掛けられるらしいが、私は自分の体重だけで十分だ。

 体が疲れている日はゆっくり踏む。するとなかなかメーターが上がらない。そんな日はこいでいることに退屈してしまう。何か体が浮き立つような音楽を聞きながら走るといいのかもしれない。野鳥の声だったら林の中を走っている気持ちになるだろう。

 最初に走ったのが五キロだったので、それからは毎回五キロを目標に続けている。しかし、はたして五キロが私に適当なのかどうか?最近は疑問を持つようになった。「やり過ぎかなぁ」と独り言を言っている。以前の腰痛に加えて、太ももの付け根や太ももが痛いのだ。やり過ぎかどうかは、どうすれば分かるのだろう。整形外科の診察のとき医師に伺うと「いいでしょう」と言う。周りの人に言うと「わぁ、すごい。五キロも!」とほめられる。もともと、おだてに乗る方だから「そうかなぁ、すごいのかなぁ」といい気になる。

 友だちといる時に「い・た・た・・」などと口走ってしまう。どこがどう痛いのかと問われて答える。「あ、それなら心配ない」とスポーツジムに通っている友だちは、「ふだん使わない筋肉を使ったからよ。使わない筋肉を使うことはいいことよ。単なる筋肉痛だから心配ない」と、いとも簡単に言う。少しは安心したものの、やっぱり「やり過ぎかなぁ」と内心では思っている。

 何でも、ほどほどが大切だ。しかしその、ほどほどが分からない。...


私の小倉台日記の記事全文は紙面をご覧ください。 千葉日報を購読する

千葉日報ご購読お申し込み

当ホームページの記事、画像などの無断転載を禁じます。すべての著作権は千葉日報社および情報提供者に帰属します。

Copyright (c) CHIBA NIPPO CO.,LTD. All rights reserved.