私の小倉台日記

■プロフィール
勝山朗子(かつやま・あきこ)
  小説家、エッセイスト。房総文化懇話会会員。文学サークル『槙』同人。共著に『千葉児童文学選集』『槙・文学選集1・2・3』『何がそんなに…』など。千葉市在住。


体にいいこと


 体にいいことしてますか、と人に聞かれたことはないけれど自分に問いかけてみる。そして答えは、ノー。

 何年か前、まだ足腰が痛くなかったころは夫と夕方に歩いたものだ。片道二十分の本屋まで行って、店内をぐるりと見て一休み。往復一時間弱は、ちょうど良い運動だった。

 その後、腰痛になり腰痛にはプールで歩くのがいい。歩くと筋肉がついて筋肉が腰骨を支えると教わった。それで水の中を四十分歩いた。少し続けたが、初歩の私には四十分は多かったらしく、痛みが増したのでプールは中止。

 何をやっても運動は根負けする。若いころから運動は不得手な方で、縄飛びすらしなかった。流行していたフラフープもすぐ飽きた。

 自動車事故で足を骨折した人を見舞ったとき「あなたなら、ひかれて死んでいた。テニスをしている私だから、このくらいで助かった」と言われた。けが人を見舞って反対に脅かされて帰ってきた。

 小倉団地の中をランニングシャツで大汗びっしょり、スニーカーで半パンツ姿で走っている人を見かける。そんな人を見ると「よくやるなぁ」と感心する。そう若くもない男性を見ながら夫も「そんなに長生きしたいかなぁ」と呟いたものだ。

 ところが今、喜寿を迎える年になると健康維持の意味が分かるのだ。夫婦して医者に「コレステロールが高いですよ」とか「糖が少し出ていますよ」などと言われて「歩きなさい、歩くのが一番いい」と注意されたことが今になって分かる。・・・


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