私の小倉台日記

■プロフィール
勝山朗子(かつやま・あきこ)
  小説家、エッセイスト。房総文化懇話会会員。文学サークル『槙』同人。共著に『千葉児童文学選集』『槙・文学選集1・2・3』『何がそんなに…』など。千葉市在住。


目のひかり


 うちのセキセイインコのジュゲムに、友だちを世話しようと思っている。さて男友だちがいいか女友だちがいいか。

 ジュゲムという名ではあるけれど実は女の子なのである。ペット屋でたくさんのヒナの中からジュゲムを選んだとき、オスです、と言われて買ってきた。メスよりオスの方が人間の言葉を上手にしゃべることを今までの経験で知っていたからだ。そして長生きするように、幸せがたくさんあるようにと願って、落語の「じゅげむ」の男の子をまねて付けた。

 しかし、あまり小さいヒナのときはオスメスの判別がむずかしい。鼻の色がピンクまたはブルーがオス、茶色がメスなのだ。私は手乗りとして育てたかったので、あえて小さいヒナのうちから求めた。ジュゲムは成長するにつけ鼻の色がベージュになっていった。

 「あら、ジュゲムは女の子だったの?」と言ったところで、すでになじんだ名前は変えたくない。「ジューちゃん」とか「ジュゲ子」などと呼んだりしている。が、本人はしきりに「ジュゲム、ジュゲム」としゃべっている。

 ジュゲムがわが家へ来て十一月で六年になる。言葉をたくさんしゃべるようになった。

 先日などは夫が寝室へ行くとき、「先に寝るよ。お休みなさぁい」と言い、部屋に残った私がそれに答えて、「お休みなさぁい」と返事をした。するとジュゲムが「マタアシタァ」と即座に続けた。毎夕ジュゲムを寝せるとき、黒いひざ掛けで鳥かごを覆ってやる。覆いながら私は「お休みなさぁい、また明日ぁ」と言う。それを覚えていて、ちゃんと適材適所に言葉を使うとは何と利発なこと!...


私の小倉台日記の記事全文は紙面をご覧ください。 千葉日報を購読する

千葉日報ご購読お申し込み

当ホームページの記事、画像などの無断転載を禁じます。すべての著作権は千葉日報社および情報提供者に帰属します。

Copyright (c) CHIBA NIPPO CO.,LTD. All rights reserved.