御木平輔のミュージカルランド

■プロフィール
 御木平輔(みき・へいすけ) 音楽専門誌「ミュージックフォーラム」編集代表。主な著書は『ミュージカル手帳』(心交社)、「宝塚歌劇名作・傑作全演目事典平成編(講談社)、「新ミュージカル手帳」(心交社)、「ひばり模様」(七賢出版)など多数。南房総市千倉町のかやぶき屋根の家に住んでいる。


女性共感のサクセス物語 年明け早々日本に登場 「ファニー・ガール」


「ファニー・ガール」より。主演の春野寿美礼

 来年早々、待望のブロードウェー・ミュージカル「ファニー・ガール」が登場する。20世紀初めにNYで大活躍した喜劇女優、ファニー・ブライスが主人公の伝記的ミュージカル。いわゆるスター誕生物語。初演は1964年。タイトルロールを演じたのは当時、無名のバーブラ・ストライサンドである。アクの強い個性と圧倒的な歌唱(なかでも劇中歌『ピープル』は大ヒット)が評判を呼び、一躍スターに。22歳にしてアメリカンドリームを実現。68年には映画化され、アカデミー賞主演女優賞を獲得し、世界的スターとなった。

 映画公開時は、ウーマンリブ運動が盛んで、女性のサクセスストーリーは多くの共感を呼んだ。と同時に、ドラマは夫婦生活にもスポット。妻の世間的地位が上がれば上がるほど、夫との格差は広がり、ついに悲劇が-。つまり「格差婚」だ。今を生きる女性たちの興味を引くことは間違いない。日本初演は80年、鳳蘭が演じ好評。ちょうど30年後の来年、伝説の「ファニー・ガール」を演じるのは同じく、元宝塚トップスターの春野寿美礼だ。共演は剣幸、橋本じゅん。

 【メモ】来年1月8日(金)~17日(日)赤坂ACTシアター。S席1万1500円、A席8千円(税込み)。予約・問い合わせはキョードー東京、電話03(3498)6666。


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