御木平輔のミュージカルランド

■プロフィール
 御木平輔(みき・へいすけ) 音楽専門誌「ミュージックフォーラム」編集代表。主な著書は『ミュージカル手帳』(心交社)、「宝塚歌劇名作・傑作全演目事典平成編(講談社)、「新ミュージカル手帳」(心交社)、「ひばり模様」(七賢出版)など多数。南房総市千倉町のかやぶき屋根の家に住んでいる。


ヘップバーンの代表作を舞台化!! 麗しのサブリナ(宝塚・花組) 大人の魅力演じきった真飛聖


 さて、「麗しのサブリナ」(1954年米/監督=ビリー・ワイルダー)。往年の映画ファンには垂涎の一作だ。オードリー・ヘップバーン、ハンフリー・ボガードが共演し大ヒット。その名作を宝塚がミュージカル化した。最近の宝塚は名画を舞台化する傾向が強い。映画に感動したファンに、舞台版がそれ以上の感動を与えられるかというリスクは背負う。そのリスクは杞憂、見事な仕上がりだ。

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 NY。大富豪一家には息子がふたり。兄ライナス(真飛聖)は堅物で仕事一筋。弟のデイヴィッド(壮一帆)は怠け者でプレイボーイ。その弟に憧れているのがサブリナ(蘭乃はな)、お抱え運転手(夏美よう)の娘だ。娘の父は御曹司への憧れを諦めさせようとパリへの料理留学を決める。デイヴィッドも彼女にはまったく無関心。…失意のサブリナ。ある夜、遺書を携えガレージへ。不審に思った兄ライナスが車庫で倒れている彼女を発見、一命を取りとめる。結局、サブリナはパリへ。…二年の月日が流れた。パリから帰国した彼女は目を見張るようなレディに。びっくりしたデイヴィッドは婚約者を袖にしてサブリナを誘惑。浮気者の弟に業を煮やした兄は一計をめぐらす。弟は誘惑の際、後ポケットにグラスを隠す癖がある。兄は見定めて弟をソファーに誘導。「ギャー!!」。兄はサブリナのところへ。驚く彼女に「弟の身代わりに…」とライナス。弟に夢中だったサブリナはいつしか兄に好意を抱き始める…。そうとも知らず弟は怪我が治ったら婚約を解消しサブリナと結婚したいと申し出る。弟の結婚は一家の政略結婚。苦渋のライナス。「弟はサブリナを愛している、結婚を破棄し、サブリナと共にパリに旅立たせよう」と目論む。一方、弟はすでに察していた。兄とサブリナの真の愛を。弟は一家を背負う兄の重荷を解放しようと画策。運命の夜、汽笛が聞こえる。甲板にひとりぼっちのサブリナ。そこへライナスの影が忍び寄るのだった---。

 【メモ】10月17日(日)まで東京宝塚劇場で絶賛上演中。問い合せ同劇場、電話03-5251-2001。


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