

他県同様、少子高齢化が進む千葉県。出生率の向上や、千葉県の二十一世紀を担う人材育成に向けた施策展開は、大きな課題となっている。少子化対策や子育て支援、教育ビジョンなど、県の「次世代の人づくり」事業について、堂本暁子知事(75)に聞いた。
■地域で支える子育て
―少子化をどう考える。
「子どもの数が減っているというのは本県も例外ではない。全国で二十九番目の出生率。核家族化が影響している。核家族では、子どもとお母さんが一対一になってしまう。できる限り、夫婦一緒に子育てをやってほしい。一人だと悩んでしまうから。職業人として働こうとする女の人も、できるだけ若い時に産んで、職場に戻るほうがいいと思うが、それには地域社会全体が協力しなければならない。保育所や学校が地域の子育てセンターとして機能すれば、仕事との両立もしやすくなる」
―県の施策としては。
「子育て地域強化推進事業がある。子どもを地域の宝として、すべての子どもと子育て家庭を地域で支えるという事業。今年度は十の市町村で実施している。あと、子育てサポーターの養成。身近な他人による子育て応援を通して、世代間で難しくなった子育てのノウハウを伝達してもらう。例えば、初めての子の場合、いつ離乳していいか分からない。お母さんに伝える人材が必要だ。しつけという言葉は必ずしも好きではないが、規律も大事だ。自分の子だけをしかるのではなく、隣のおばさんとかが、『ここにごみを捨ててはダメだよ』と言える雰囲気づくりを期待したい」
―教育ビジョンは?
「とても良かったのがタウンミーティングをしたこと。校長先生と小学生が並んで意見を言う場があって良かった。『大切なのは僕たちが大人になったとき、子どもが夢に向かって努力できる環境をつくること』と子どもが訴えた。逆にいえば、『僕たちはその環境にない』ということ。だから、先生たちはすごいショックを受けて、自己改革している。子どもと先生の関係性ができてくると学校が変わってくる。子どもたちが夢に向かって努力できるような学校環境をつくりたい」
―いじめや非行、ニートなどの問題については。
「犯罪に走るのは、バーチャル(仮想現実)の世界の影響が大きい。ゲームやインターネットという虚像の世界に自殺や人殺しのページがあったり、現実との見分けが付かなくなっているという風潮がある。ニートの人も自分のアイデンティティーを持てなかった人。必ずしもバーチャルの世界の影響だけとは思わないが、実生活の世界に戻っていける政策に取り組んでいかないと」
―障害児については。
「障害者条例をつくるプロセスで教育委員会も、考え話し合うことは多かった。それに対する対応はあってしかるべき。財政的な問題はあるが、障害児を地域の真ん中に置いて考えていきたい」
■若者は勇敢果敢に
―若者にメッセージを。
「千葉県に誇りをもって生きてください。若者は、できるだけ勇敢に果敢に物事に挑戦してもらいたい。それが若さだ」
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