〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
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午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日 毎週月曜日(ただし月曜日が休日に当たるときは翌日です)

磯にはさまざまな貝類が生息している。磯の環境は海面からの高さや日当たり、微妙な地形などにより非常に多様であり、貝類は種類によってそれぞれ好みの生息場所を持っている。
磯の貝類のうち、海面からの高さが最も高いところに生息するものにタマキビという巻貝の仲間がある。勝浦市にある海の博物館前の磯では、主にタマキビとアラレタマキビの2種が見られ、特にアラレタマキビが多い。アラレタマキビは殻の高さが5ミリ程度の小さい貝で、殻口が大きく球形に近い形をしている。満潮時の海面の高さよりさらに上の、波しぶきがわずかにかかるような岩の表面で生活している。岩のくぼみに密集しているようすは、文字通りアラレを撒(ま)いたようである。
夏の暑い日の磯は、炎天にさらされ、生き物にとって過酷な環境となる。潮だまりの水もお湯のようになるが、アラレタマキビの住む乾いた岩の表面は温度がさらに上がり、時には70度に達することもあるという。このようなとき、アラレタマキビは粘液を使って殻口の一部分だけを岩に張りつけ、まるでつま先立ちをしたような姿で蓋を閉じてじっとしていることがある。これは、なるべく岩の熱が体に伝わらず、風通しを良くして体温の上昇を抑えるための行動と考えられ、他の貝類には見られない独特のものである。時には、先につま先立ちになった貝の上に他の貝が登り、何匹も積み重なっていることもある。(千葉県立中央博物館分館海の博物館 立川浩之)
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