海の紳士録

千葉県立中央博物館分館 海の博物館

〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
電話 0470-76-1133 FAX 0470-76-1821
午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日 毎週月曜日(ただし月曜日が休日に当たるときは翌日です)


瓜二つの魚、識別して シマスズメダイ、シチセンスズメダイ


シマスズメダイ(上)とシチセンスズメダイの幼魚(共に全長約2センチ)

 潮がひくと、海の博物館の前には広い平磯が現れる。所々に海水が取り残された場所があり、これを潮だまりと呼んでいる。潮だまりをのぞくと様々な種類の魚が見られるが、その代表的な魚の一つがシマスズメダイである。

 本種は南日本を中心に分布する魚で、勝浦では初夏から晩秋にかけて幼魚が出現する。体には頭部から数えて7本の灰色の帯が並んでいる。また、尾部と背びれに黒い斑点があるのが特徴である。

 本種が含まれるオヤビッチャ属の魚は日本から7種が知られており、5種が勝浦の海で見られる。この仲間はいずれも体に縞模様があり、よく似ている。その中でも本種とシチセンスズメダイの幼魚は非常によく似ている。両者の識別ポイントは、背びれにある黒い斑点の位置である。すなわち、シマスズメダイでは3本目と4本目の縞模様の上部にあるのに対して、シチセンスズメダイでは2本目と3本目の上部にあり、2つに分かれているのである。また、体高は前者のほうがやや高い。

 これら2種を同時に捕まえて、体の側面からじっくり観察することができれば区別しやすいが、潮だまりの中を泳ぎ回っている魚を水面から見て識別するのはなかなか難しい。勝浦ではシマスズメダイの方がやや多いが、どちらも普通に見ることができる。潮だまりで見つけたら、両種の識別にチャレンジしてみてはいかがだろうか。(千葉県立中央博物館分館海の博物館 川瀬裕司)


千葉日報ご購読お申し込み

当ホームページの記事、画像などの無断転載を禁じます。すべての著作権は千葉日報社および情報提供者に帰属します。

Copyright (c) CHIBA NIPPO CO.,LTD. All rights reserved.