〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
電話 0470-76-1133 FAX 0470-76-1821
午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日 毎週月曜日(ただし月曜日が休日に当たるときは翌日です)

海の博物館前では、潮がひいた磯で生きものの観察会を行っている。その際、子どもや初心者を対象とした観察会では、磯に出る前に危険な生きものについて説明を行っている。その一つが、このウツボである。
ウツボは南日本の岩礁域に広く分布する魚である。ウツボの特徴はその細長い体で、全長は1メートルに達する。もう一つの特徴は鋭い歯を持つことである。ウツボは潮がひいた磯にできる潮だまりでも時々見られ、知らずにウツボの口元に手を差し伸ばしたりすると噛まれることがあり、非常に危険である。
ウツボは肉食性で、イセエビなども襲って食べる。勝浦周辺ではイセエビ漁がさかんに行われているが、網にかかったイセエビをウツボが食べてしまうことがよくある。しかも、そのウツボが網に絡まると、大暴れをして網が使い物にならなくなってしまうこともある。このため、勝浦の漁師はウツボをたいへん嫌い、わざわざ駆除することもある。
同じ南房総でも、館山ではウツボの取り扱いがずいぶん異なっている。地元ではウツボのことを「なまだ」と呼び、筒状の仕掛けに餌となるイワシを入れて捕獲する「なまだ漁」が古くから行われている。毎年12月頃になると、水揚げされた「なまだ」が背開きにされ、天日干しに吊されているのが漁港の近くで見られるようになる。食べ方は、唐揚げや塩焼きなどさまざまで、酒のつまみにも最適である。(千葉県立中央博物館分館海の博物館 川瀬裕司)
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