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午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日 毎週月曜日(ただし月曜日が休日に当たるときは翌日です)

磯で、石の裏や岩の割れ目などを見ていると、直径3センチほどの赤っぽい色の球状の物体を見つけることがある。触ってみると少し弾力があり、なにやら怪しげな感じではあるが、動物なのか海藻なのか、そもそも生きているのかどうかもよく分からない。
これはユズダマカイメンという海綿動物の一種で、れっきとした動物である。体色は赤褐色から黄色っぽい色までさまざまであり、黄色がちなものは柚子のように見えるのかもしれない。海綿動物のなかまは、岩などに付着してくらし、いくら見ていても動かない。体のつくりを見てみても、組織や器官とよべるような仕組みを持たず、動物に見えない動物の代表格であろう。襟細胞という特殊な細胞で水流をおこし、水中の有機物を集めて餌としていることで、動物だと分かる。
ユズダマカイメンの表面をよく見ると、柄の先に小さな球体がたくさん付いている。これは「芽体」とよばれるもので、ある程度の大きさになると本体から離れて海中を漂う。そして、適当な場所にたどり着くと、そこに付着して成長していく。言ってみれば子どもがたくさん体表にくっついているようなものである。
海綿動物のなかまは、決まった形を持たない種類が多いこともあり、どこまでが1匹の個体なのか分かりにくい。そんな中、ユズダマカイメンは「1匹」だとイメージしやすく、親しみやすいように思うのだが、どうだろうか。(千葉県立中央博物館分館海の博物館 村田明久)
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