企業戦線

地場産メロンで菓子開発 規格外活用でコスト抑制 房洋堂(館山市)


房洋堂が商品化を目指しているアクアメロンを原料としたゼリーの試作品

 館山市の和・洋菓子製造販売、房洋堂(高橋弘之社長)は地場産高級メロンの「アクアメロン」を原料に使ったゼリーとブッセを今秋をめどに商品化する。規格外のメロンを活用して製造コストを抑えるとともに、国の農商工連携支援事業の認定を受け、広報・販売促進などで国の支援を受ける。県産菓子であることをアピールし、千葉土産や贈答品などとして売り出したい考えだ。

 同社は約3年前から外国産メロンを原料としたゼリーを製造。ゼリー詰め合わせとしては「南房総びわゼリー」とともに同社の軸となる商品「房総果樹園」で、ビワやイチゴなどとセットにし、県内の百貨店やスーパーで販売してきた。しかし、ビワやイチゴは原料に県産品を使っているのにメロンが外国産であることが弱点となり、「完全な地元産でないことに難色を示し、商品を置いてくれない店もあった」(同社)という。

 そこで、安房地域で作られている温室栽培のアクアメロンに目を付けた。県中小企業団体中央会に相談したところ、調達先として鴨川市の温室メロン農家、高橋幸弘さんを紹介してくれた。かねてから高橋さんも、形がいびつであるなどの理由で出荷できなかった規格外のメロンを有効活用できないかと考えていたという。

 ゼリーは10~11月の商品化を目指しており、当面は「房総果樹園」の中に詰め合わせる商品の一つとする。購入客の反応などを見ながら、将来、独立商品として売り出すことも検討するという。販売場所は県内の百貨店やスーパーなど。新規店への販路拡大にも力を入れたい考えだ。

 また、中に入れるクリームの原料にアクアメロンを活用したブッセも開発し、ブッセの詰め合わせ商品「房総酪農の国」に採用する。これもこの秋から売り出す方針だ。

 アクアメロンは肉質が緻密(ちみつ)でとろみがあり、コクのある甘みを持つのが特徴。このメロンを原料とした商品はまだ珍しいといい、同社は「千葉土産として注目してもらえれば」と期待している。


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