八街市の古民家(旧家)で「寄合展」があるとか聞き、関心を持つうち、以心伝心で招待された。
「﨑長史和紙絵展」「長浦窯四人展」(茂木和浩・重城安彦・佐久間日出男・山田靜)「住蒼のさと仲間展」(染色・織物作品)「千葉県指定伝統的工芸品展」(南総尺八・上総鋏・江戸蒔絵)といった案内状を手にしたとき、その内容に「ん?」という疑問、というか戸惑いを覚えた。同じアート関係であっても、どこか不統一感がある。
だがこの不統一感は、ぎゃらりぃ「喜三郎」(八街市東吉田三九九)に入館して解消された。古民家の二間続きの広間が開放され、それでも展示物は満杯だったが、観賞者が巡る間隔は考慮されていた。
しかも異種アートであるはずの「和紙絵」「伝統的工芸」「陶芸」「染色・織物」が、妙にハモっていて温もりさえ与える。
メーンとなるのは﨑長史氏の「和紙絵展」。最近展ではシュールリアリズム手法を用い、和紙絵個有の色感及び柔和感を追求し、評価されているが、今回は、他のリアリズム作品に対応すべく、自然の花々をテーマに写実作品を提供していた。
ただその描法は自然体の花を写しているだけではなく、花唇・花心に意志とメッセージを内包させる「語り」があった。
陶芸作品は奇抜を狙わない実用品で、だがしゃれていて、手に取り、また眺めてはうれしい佳作が多く、これが陶芸の本道か。
染・織物も落ち着いた渋味の中に、静まった華やかさがあり、当ギャラリーの奥様が取り出してくれたもみ(紅絹)には、少女の愛らしい華やぎがあった。このコーナーには、和服を着こなした二人の女性の姿があり、モデルさんかと思ったらお客様だった。......